大谷「左肩亜脱臼」楽観は禁物…《レギュラーシーズンなら欠場必至のはず》と専門家が警鐘!

公開日: 更新日:

 左肩亜脱臼でワールドシリーズ(WS)出場を不安視されたドジャース大谷翔平(30)が、日本時間29日、敵地ニューヨークでの第3戦に「1番・DH」でスタメンに名を連ねた。

 試合前、会見したデーブ・ロバーツ監督は通常の練習メニューの8割をこなしたと明かし「MRI検査の結果、左肩に損傷はなかった。昨夜のケージでの打撃は力強かったし、彼は攻撃面で力を抜くことはないだろう」と話した。

 三塁手のマンシーによれば、28日にチームがニューヨークに出発する直前、大谷から選手間のグループチャットに「自分は大丈夫。プレーするつもりだ」というメッセージが届いたという。

 大谷は27日の第2戦の七回、二盗を試みてスライディングをした際に左手をついて負傷。試合後に検査した結果、「左肩亜脱臼」と診断された。メジャーでは投手、野手に限らず、大谷のような突発的なアクシデントで「脱臼」するケースは少なくない。元メジャーリーガーの井口資仁氏は昨28日のテレビ番組で自身も現役時代に同箇所を亜脱臼した経験から、「正常な位置に戻しておけばいいですが、だんだん痛くなって何度も同じことが起きる可能性がある。テーピングをして固めておく必要がある。安静が一番」と話していた。

 中日の元チームドクターで「亀戸佐藤のり子クリニック」の佐藤のり子院長がこう解説する。

「チームドクターや球団の医療スタッフが大谷選手に問題なしと判断した以上、患部の状態は深刻ではないのでしょう。『亜脱臼』ではなく、関節の『前方脱臼』であれば、関節唇損傷、骨頭と関節窩前縁や大結節の骨折、腋窩神経麻痺など合併症の可能性もあり、手術が必要になる場合もあります。今回の大谷選手のようなケースでも、レギュラーシーズンであれば、欠場を余儀なくされていたと思われます」

 痛めた左肩に不安がある状態で出場を続ければ、患部の悪化を招く恐れもある。7回戦制のWSは、この日の第3戦を含めて残り最大5試合。強打者の大谷がフルスイングすれば、左肩が再び、悲鳴を上げかねない。

 ドジャースの元トレーナーで、現在はマッサージやトレーニング指導などを行う「ルートヴィガー」(東京・港区)の深沢英之代表がこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い