「瀬古ハラ問題」で思ったこと…それでも潔く謝るしかない
DeNAランニングクラブの瀬古利彦総監督にセクハラ問題があったという。いよいよ何か起きたかと思ったら、大会後の飲食の席で女性アナへの下ネタ話……。故意でなくともダメは、ドーピングと同じである。
瀬古氏はマラソン日本を象徴する輝かしい実績の持ち主で、いまでも海外の陸上関係者が知る日本選手といえば「キリュウ」でも「タカハシ」でもなく、「ムラコソ」(村社講平)と「セコ」なのだ。まして、現在は日本陸連マラソンリーダーとして2020年の東京オリンピックを代表する立場。酒席を盛り上げるのが好きな人だが、還暦も過ぎた。配慮は必要だ。
どっぷり日本の環境で育ったなら、(オヤジ、またか)で済んだかもしれないが、当の女性アナは国際的な家庭環境というから驚いたのだろう。新聞記者だってもはや自由にたばこは吸えない時代だから、素直に謝るしかない。同時代を生きた者として「申し訳ありませんでした」と一緒に頭を下げたい気持ちの隅でこんなことを思い出した。