バスケ買春で浮き彫り 東京五輪の一番の難敵は“性欲問題”

公開日: 更新日:

「できたら時計の針を戻して、そのときに戻って注意をしてあげたい」

 開催中のアジア大会(ジャカルタ)で発覚したバスケットボール4選手による買春騒動。21日、Bリーグ理事会後の会見で大河正明チェアマンは冒頭のように悔しさをにじませた。

 Bリーグは発足時の2016年から選手へリスク管理研修を実施。16年は全選手、2年目以降は新人を中心にコンプライアンスの周知を徹底した……はずだった。大河チェアマンは会見でこうも言った。

「再発防止と口で言うのは簡単かもしれませんが、難しい話だとも思う」

 “白旗”を揚げるには理由がある。買春行為をした4選手の平均年齢は約24歳。この年頃の選手は、競技を離れたら頭の中はアノ事ばかりといっても過言ではない。性欲は食欲、睡眠欲と並ぶ「三大欲求」といわれるものだけに厄介なのだ。

 旧ユーゴ代表のスキーチームでコーチを務めたフィジカルトレーナーの平山昌弘氏はこう言う。

「アスリートに、ただ性欲を我慢しろというのは限界がある。選手村の中でカップルになったり良い仲になったりは、よくあることですが、日本選手の場合、選手村でのオープンな交際は難しいだけに切実な問題なのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇