バスケ買春で浮き彫り 東京五輪の一番の難敵は“性欲問題”
この一件で各競技団体が今後、遠征地や合宿先での外出禁止や行動制限を強化するのは必至。スポーツ庁の鈴木長官も「国、我々がどこまで介入すべきか、もう一度考え直す」と各競技団体での指導の限界を懸念している。
東京五輪まであと2年。前出の平山氏は言う。
「各競技団体は今回の事件を真剣に考え、講習会などで選手に注意を促すことになるでしょう。しかし、あと2年で選手の人間力を上げるのは難しい。そもそも性欲のコントロールは理性の問題。『スポーツ選手だからそこはしっかりしている』と思うのは幻想です。これから不慣れな海外に出ると、こういう事件は増えるかもしれない」
いくら国が力み、締め付けても、選手のモラル向上は保証されない。