井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場
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東大前刺傷事件で思う 偏差値はロクでもない人間選別飼育システムだ
少年が何かやらかすと思っていた。受験生があれだけ集合する日なら、何か面倒なことが起こるんじゃないかと疑っていたら、その通りになってしまった。大学入学共通テストの日、東大の前で17歳の少年が受験生らを…
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追悼シドニー・ポワチエ 黒人の夢と希望を世界に示した俳優だった
街のシネコン館には、大人が見たい映画なんかまるでない。愛だ正義だのアニメ、幼稚なジャニーズもの、キラキラ系の若い恋愛、軽薄なテレビドラマの焼き直し、邦画はペらっぺらなものばかりだ。今に始まったことじ…
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虚栄など捨てて、今年は「変革」の年といきたいもんだ
年も明けたが、おめでたい顔をした人なんて、どこにいるんだか。おめでたいどころか、明治神宮だお伊勢さんだ、愛知の熱田に太宰府天満宮だとどこも去年の2倍3倍の初詣客が詰めかけた。ニュースに映っただけで分…
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森友問題の賠償裁判 年末のどさくさに、国が狡猾な幕引き。許さんぞ!
煮え切らない年末だ。そして、身勝手な世間だ。誰も「許せない!」と声ひとつ上げない。 こんないい加減なことばかりで、年が納まるわけないので書いておきたい。 ちんたらした揚げ句の果て「全…
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何が“丁寧で寛容な政治”だ? 岸田のおっさんよ、デタラメのまま年を越す気か
年納めにまとめて怒りたい。何が“丁寧で寛容な政治”だ。何が“全額現金で給付、条件つけずに”だ。政府はがん首揃えて今の今まで何を考えてたんだ。正味、頭がイカレてたんだ。全国の自治体もバカ政府にしびれを…
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12月8日は国家が国民を煽った日 若者は知らないままだが…
「大本営発表、帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり」と朝のラジオニュースが「……に入れり」なんて、いかめしい文語体で報じて、中国だけでなく新しい戦争に手をつけ…
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田中理事長のネコババ逮捕 腹立たしいのは日大の学生たちが誰も何も騒がないことだ
日大の理事長が大学の金をネコババして逮捕されたのは当然だし、焼き肉屋のオヤジがそのTVニュースを見ながら「たった5300万円で捕まるわけないだろ。どれだけ隠していたかこれからが見ものだな」と言い返す…
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岸田政府よ、何が成長につながる経済対策だ 速やかに庶民に配ることだ
毎週書いているが、岸田政府はまだ給付金を配れないでいる。与党同士で世帯の年収が夫婦共働きで合算なら18歳以下の子供にどうだこうだとバカな問答ばかりしている。条件などどうでもいいのだ。子供がいようがい…
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岸田政権はカネ以前にドタマが回っていない 下層庶民をナメるなよ!
岸田政府は、庶民に給付金をまだ払わないで、世帯主の収入がどうだこうだとほざいてる。そんなこと選挙前に決めてたんじゃないのか。ドタマが悪いヤツら。社会は相変わらず沈滞したままだ。株や金融経済などどうで…
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一律給付さえない駆け出しの俳優たちよ、はらわたが煮えくり返る思いも演技で曝け出せ
先日、知人が主催した俳優のための演技ワークショップで駆け出しの役者たちを前に、「演技とは何ぞや」と講演した。東京にはアルバイトしながら、俳優修業中の若者がほんとに多い。石を投げたらまじに当たるほどい…
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「衆愚政治」がまた始まる…社会を直視できる政治家はどこにいる
つまらない選挙結果だった。「知識がないから行かなかった。ムダに票を入れると余計、悲惨になるから」と渋谷の若者の声もアホだが正直だった。で、また保守政権が居座ることになった。現政権にすがりつく市民をな…
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“小道具の銃”誤射で監督死亡…アメリカ映画よ、いつまで銃を撃ち合うんだ
先日、アメリカの映画撮影現場の悲しい事故のニュースが伝えられた。アメリカのコメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ」でもホスト役の常連で、何年か前も、トランプの真似をしてヒラリー・クリントン役と討論…
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「分配」ばかり唱えてる岸田政権にすがっていくのか、抗うのか
昨日は“10.21”。昔からそう呼ばれてきた「国際反戦デー」だった。1966年の10月21日に労働組合の総評を中心にベトナム反戦統一ストを決行し、世界の反戦運動に向けて「共闘」を呼びかけたのが始まり…
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ダニエル・クレイグのボンド引退作「007」もこの世の不条理を嘆いとった
たまには映画の話も書きたいのだが、芸術の秋もたけなわというのに、この一本は見逃せないという作品がまるでないのだ。加えて、映画館にふらりと行く習慣がこの1年余りでなくなってしまったのも困ったもんだと思…
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さて総選挙「テキトー内閣」と貧乏庶民の対決だ…民主主義は多数決でしかない
先週、「日本人はラジカル思考に返って、一回、何もかも解体してゼロからやり直したらどうだ。世の中どん詰まってるぞ」と書いた。そのうち、岸田新内閣もどん詰まるのだろうか。森友文書改ざんも桜を見る会も絶対…
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何が新総裁だ。世の中、どん詰まってるぞ! 何もかも解体してゼロからやり直せ
ここ何年か、冒頭に「これは実話に基づいている」と出る洋画が増えている。世界中、安直なフィクションにつき合う暇はないし、作り話は飽きられてるようだ。1日に公開される「007」の映画にしろ、「これは本当…
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Z世代の若者たちにスティーブ・マックィーンを薦めたい
先週もだが、またしても若者の“不可解な”殺人事件が佐賀県の田舎で起こっていた。大学の薬学部4年の男子、25歳。まったく面識のない80近いお婆さんが昼下がりに庭で草取りをしていたところ、大学生がハンマ…
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文化庁の「アーツ・フォー・ザ・フューチャー」は芸能者をナメてんのか
いきなりだが、先日、ひどい話を聞かされた。ニトリの布団から顔を出してニカッと笑うCM画面でお馴染みの、青年だかおっさんだか分からない(実はもう50歳前の)中年役者の清水伸、本人から聞いた、文化庁は芸…
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“失われ続けている世代”のことを障子の張り替え政権の後釜たちは分かっているのか
「コロナ対策に専念するから首相を辞めます」って、今から何をするというんだ。おまけに、竹やぶからゾンビみたいに、ゾロゾロ現れた後釜候補の集団も見るからに無残なものだ。誰一人、一国の主にはとても見えない顔…
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アウシュビッツの映画こそ日本人には特に薦めたい
自民党総裁の座布団が誰が回ろうが、何も起きないしどうでもいいぞ。それより、若者たちに早くワクチンだろが。都内の臨時会場に朝から並ばせておいて、揚げ句に「抽選」なんてマヌケなことをやらかしていたが、呆…