さて総選挙「テキトー内閣」と貧乏庶民の対決だ…民主主義は多数決でしかない
先週、「日本人はラジカル思考に返って、一回、何もかも解体してゼロからやり直したらどうだ。世の中どん詰まってるぞ」と書いた。そのうち、岸田新内閣もどん詰まるのだろうか。森友文書改ざんも桜を見る会も絶対、放ったらかしにするはずだ。
今こそ、野党連合は結束して、それらを糾弾し、月末の総選挙でこの「テキトー内閣」を転覆させないとしばらくチャンスは巡ってこないだろう。立憲民主党は、年収1000万円までの人は所得税を1年間免除し、消費税も減らしますと言い切っている。ほんとに実現できるなら、間違いなく圧倒的多数の者が小躍りして喜ぶはずだ。それは金持ちやプチブルの思惑と違う、貧乏庶民の気持ち、ほんとの民意のはずなんだろうが……。
多くの貧困層がいくらそれを願おうが、代議士たちの頭数で何でも決まってしまう代議制民主政というのも元から眉唾もので、多数なら何だろうと通ってしまうのが現実だ。あの差別主義者トランプだってそのシステムで選ばれ、その理屈で追い出されたのだ。
民主主義は多数決でしかない。正論から外れようと多数の民意がまかり通る。でも、2000年前の民主政発祥地の古代ギリシャじゃ、多数決も「それは変だぞ。独裁だ」と混乱したとか。それで、怒鳴り合って殺し合うよりマシだし、話をして決を取ろうとなり、今まで続いてきたのが民主政というわけだ。