終戦ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」妻夫木聡の感情を抑えた演技が光った
13日の夜、終戦ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」(NHK)が放送された。
戦争末期に九州帝国大学(現・九州大学)で行われた、米軍捕虜に対する「生体解剖」が題材となっている。遠藤周作の小説「海と毒薬」や、熊井啓監督の同名映画などで知られる事件だ。
鳥居太一(妻夫木聡)は西部帝国大学医学部の助教授。石田教授(鶴見辰吾)の指示で捕虜の手術を手伝うが、それは軍と共同で「内臓を摘出された人間は、どこまで生きられるのか」を探る人体実験だった。敗戦後、石田は自殺し、太一は“首謀者”と見なされ死刑判決を受ける。