企業深層研究
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パン・パシフィック・インターナショナルHD(下)ドンキ創業者は23歳の息子にオーナーの座と財産を譲る
一代で急成長した企業ほど世代交代が難しい。ディスカウント店、ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下PPIH)は、創業者・安田隆夫氏の長男で23歳の裕作氏…
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パン・パシフィック・インターナショナルHD(上)ドンキ創業者の長男、23歳の安田裕作氏を取締役に選任
大手ディスカウント店「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下PPIH、東証プライム上場)は8月16日、取締役として安田隆夫創業会長兼最高顧問(75)の…
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M&A総研HD(下)創業者は33歳…米誌「Forbes」の世界長者番付に最年少でランクイン
前編(15日発売号掲載)では、最近、中小企業のM&Aを巡るトラブルが相次いでいること。トラブルを起こすのは特定の買い手企業であること。そしてこの買い手企業に対して、M&A案件を数件仲介したのが、東証…
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M&A総研HD(上)“時代の寵児”が直面、中小企業を食い物にする悪徳業者対策
1年前は最年少(32歳)ビリオネア(資産10億ドル以上)として脚光を浴びながら、今は中小企業を食い物にした悪徳業者に“手を貸した”として責任を問われているのが、M&A総研ホールディングスの佐上峻作社…
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三菱自動車(下)PBRは“赤点”…ASEANの需要低迷で業績不振に
三菱自動車は現在、中期経営計画「チャレンジ2025」を進行中で、その2年目にあたる。数値目標は2025年度に販売台数110万台、1台当たり売上高250万円、営業利益2200億円、営業利益率7%を目指…
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三菱自動車(上)日産・ホンダ連合と合流の必然…車載ソフトウェアの共通化がカギ
三菱自動車にとって2024年度は将来を左右する重要な年になりそうだ。8月に日産自動車、ホンダと戦略的パートナーシップ検討の覚書を締結し、現在、具体的な提携内容を詰めている。 「電動化と知能化と…
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スノーピーク(下)社の命運がかかった米国でのキャンプ場事業…山井太社長の悲願の行方は
スノーピークは、1958年に初代社長の山井幸雄が金物問屋「山井幸雄商店」を新潟県三条市に創業したのが始まり。登山を趣味としていた幸雄は、当時の登山用品に不満を持ち、オリジナルな登山用品を開発し、59…
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スノーピーク(上)キャンプブームを読み違え業績悪化
株式市場では名前の通った企業の上場廃止が目立つ。非上場にするための費用を創業家も出すマネジメントバイアウト(MBO)という手法がとられる。今年に入ってからも、給食大手のシダックス、通信教育のベネッセ…
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セブン&アイHD(下)カナダ大手の買収提案に創業家はどう出るか
外国の報道機関はM&Aをどう伝えたか。ブルームバーグ通信(8月20日付)は、〈セブン&アイの創業家一族が買収提案を支持した場合、巨額の利益をもたらす〉と報じた。 〈セブン&アイの年次報告書によ…
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セブン&アイHD(上)カナダのコンビニ大手が買収提案の衝撃
セブン&アイ・ホールディングス(HD)が、カナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けた。 セブン&アイは特別委員会を立ち上げ、検討を始めている。「『著しく』過小評…
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資生堂(下)コロナ禍で業績悪化し経営トップ交代…藤原憲太郎社長は「伝家の宝刀」も抜いた
「社長の魚谷雅彦は2024年まで続投」。役員の任期は延長しても最長6年で、19年度が6年目だった。 役員指名諮問委員会は好業績を評価し、続投を答申。10年間、経営トップを務めることになった。1…
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資生堂(上)“プロ経営者”である魚谷雅彦会長は退任のタイミングを逸してしまった
資生堂は7月30日、藤原憲太郎社長が2025年1月1日付で最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。魚谷雅彦会長CEOは24年12月31日付で退任する。25年3月下旬に予定する定時株主総会で取締…
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FOOD&LIFE COMPANIES(下)スシローの業績回復を花道にトップ交代
回転ずし店「スシロー」のFOOD&LIFE COMPANIES(F&LC)は1980年代に設立された「すし太郎」が前身。創業家のお家騒動が勃発。買収に対抗し、2009年に非上場の道を選ぶ。 …
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FOOD&LIFE COMPANIES(上)プロ経営者として知られる水留浩一社長が交代
回転ずし大手、スシローを運営するFOOD&LIFE COMPANIES(F&LC)は8月2日、山本雅啓副社長執行役員(46)が10月1日付で社長執行役員に昇格すると発表した。12月に開く定時株主総会…
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フジドリームエアラインズ(下)静岡を元気にしたい…地元企業の夢が結実したが課題は多い
静岡空港を拠点に、全国ローカル空港を結ぶリージョナル航空、フジドリームエアラインズ(FDA)。2009年の初就航から赤字が続いていたが、JALからローカル路線を引き継いだこと、そして静岡空港に中国イ…
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フジドリームエアラインズ(上)静岡県の航空会社に吹いた“神風”、地元の老舗・鈴与が親会社
FDA? かつてプロ野球にFDH(福岡ダイエーホークス)はあったが──。 航空ファンや静岡県人ならかなりの確率で答えられるかもしれないが、一般的な知名度はそれほどない。FDAの正式名称は「フ…
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アリナミン製薬(下)本体の武田薬品工業はウェバー社長で本当に良かったのか?
武田薬品工業の2024年3月期の有価証券報告書によるとクリストフ・ウェバー社長CEOの役員報酬は20.82億円(前年度比3.59億円増)、アンドリュー・プランプ取締役は11.54億円(同1.81億円…
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アリナミン製薬(上)武田薬品から離れ生々流転…ファンド間で転売される
アジア系投資ファンド、MBKパートナーズは7月3日、アリナミン製薬(東京都千代田区)の買収を発表した。売り手は米投資ファンド、ブラックストーン・グループ。金額は3500億円とみられる。アリナミンのブ…
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コスモス薬品(下)「刺し身も売る」ドラッグストアになれるのか?
ドラッグストア業界は大再編の渦中にある。イオン主導で子会社のウエルシアホールディングス(HD、2025年2月期の売上高は1兆2870億円の予想)とツルハHD(25年5月期の売上高は1兆800億円の予…
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コスモス薬品(上)M&Aなしの“単独路線”を貫き、売上高1兆円達成へ
ドラッグストア大手コスモス薬品(福岡市、東証プライム上場)は売上高1兆円に王手をかけた。2025年5月期の連結売上高は前期比7.5%増の1兆370億円になる見通し。大手各社がM&Aで規模を拡大してき…