本で読み解くNEWSの深層
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ロックはいま
伝説のウッドストック野外フェスから来夏で55年。若者文化の代名詞だったロックは、いま? ◇ 「ソングの哲学」ボブ・ディラン著、佐藤良明訳 まさかのノーベル文学賞で世界があっと驚い…
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習近平の野望
中国の全人代(全国人民代表大会)で異例の3期目に突入した習近平。その野望は限りを知らない。 ◇ 「習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン」遠藤誉著 既に伝統となっていたはずの慣例…
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さしせまる有事
G7で得意顔の岸田政権だが、露中を排除したことで有事のリスクはむしろ高まったのではないか!? ◇ ◇ ◇ 「沖縄有事」牧野愛博著 ロシアの侵略に耐えて頑強に抵抗を続けるウ…
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遠ざかるYMO
かつてテクノブームで世界を牽引したYMO。メンバーの高橋幸宏、坂本龍一が相次いで亡くなり、ひとつの時代が歴史になろうとしている。 ◇ ◇ ◇ 「はっぴいえんどの原像」サエキけんぞ…
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リスキリング時代の遠回り
岸田政権肝いり事業の「リスキリング」(学び直し)。しかし、ユニークな東大卒業生たちの手記には人生の遠回りこそ真のリスキリングであることが示されている。 ◇ ◇ ◇ 「東大8年生」…
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宗教の魔力
入学、入社シーズンが一段落。しかし宗教の誘いで狂信の道に迷いこむ例が後を絶たない。 ◇ 「統一教会」櫻井義秀著 岸田政権がいつのまにかうやむやにしつつあるが、統一教会問題は保守…
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非暴力という行動
非暴力は何もしない、抵抗しないというだけではない。非暴力を貫くには気力と行動力が必要だ。 ◇ ◇ ◇ 「市民的抵抗」エリカ・チェノウェス著、小林綾子訳 米ハーバード大のケ…
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半導体の復活と危機
既に廃れたはずの半導体産業。ところがいまや安全保障において最重要物資となったのだ。 ◇ ◇ ◇ 「半導体有事」湯之上隆著 かつて日本の独り勝ちだった半導体産業。その後は斜…
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<理想の福祉国家>の現実
税金は高いが、その代わり福祉は充実。子育ても教育も老後の心配もなし──というスウェーデンの通念は本当か。実態は大きく違っているらしいのだ。 ◇ ◇ ◇ 「スウェーデン 福祉大国の…
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野球レジェンド
WBCの熱狂も手伝って、今年のプロ野球は開幕から盛り上がっている。レジェンド話にも花が咲く。 ◇ ◇ ◇ 「酔いどれの鉄腕。」佐藤道郎著 ホークスといえば福岡の球団だが、…
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脳の力
脳科学はお茶の間でもすっかりおなじみだが、実は中身はよく知らないという人がほとんどなのでは? ◇ ◇ ◇ 「ブレイン・プラスティシティー」エリコ・ロウ著 舌を噛みそうな書…
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宗教2世
安倍元首相銃撃事件以来、一気に注目されるようになったのが「宗教2世」。親による子どもの精神的支配とからむ点で普遍性のある問題だ。 ◇ ◇ ◇ 「小川さゆり、宗教2世」小川さゆり著…
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核戦争のリアル
ヒロシマ出身の首相がミサイル防衛の旗を振る日本。他方、世界が恐れるのは膠着したウクライナ情勢でプーチンが「核のボタン」に手をかけることだ。 ◇ ◇ ◇ 「ルポアメリカの核戦力」渡…
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地政学で見る世界図
ウクライナの戦乱で世界はエネルギー供給や食糧危機で大混乱。地理と政治を重ねる地政学に学ぶものは多い。 ◇ ◇ ◇ 「武器としてのエネルギー地政学」岩瀬昇著 ウクライナ侵攻…
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プーチンの黒い野望
衝撃的なウクライナ侵攻から既に1年以上が過ぎた。果たしてプーチンの黒い野望はどこまで拡大するのか。 ◇ 英BBC放送の特派記者として数々の問題を追及し、チェチェン、北朝鮮、ジンバブエな…
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データを読む技術
今春、都内の各大学で「データサイエンス系」の学部が続々とスタートする。中高年もデータを読む技術が求められている。 ◇ ◇ ◇ 東大と慶大でデータ分析の授業を担当する著者。本書は…
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陰謀論の感染力
コロナの感染拡大で一気に広まったのが「陰謀論」。ネットならではの感染力で現代社会はいまや回復不能か……。 読売の大阪社会部といえば徹底した現場取材で知られた記者集団。本書はコロナ禍で一気に広…
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人口大異変
高齢化の日本だけじゃない。21世紀は地球全体で人口に大異変が起こりそうだ。 太古の昔から人類は自然環境に適応しながら生存し続け、ゆっくりと個体数を増やしてきた。近代に入るまで、人類の人口増は…
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戦うウクライナ
年が明けてもまったく終息のきざしすら見えないウクライナの戦闘。大国ロシアを相手に一歩も引かないウクライナの覚悟。 ◇ ロシアのウクライナ侵攻で一躍メディアに引っ張りだこになったのが本書…
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自衛隊の素顔
深刻なセクハラ事件に上級将校の機密漏洩と、自衛隊のスキャンダルが止まらない。防衛費急増の陰でこの体たらくは何事か。 ◇ ◇ ◇ アメリカ人で日本近代史を専門とし、前著「犬の帝国…