三遊亭好楽 大いに語る
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この寄席を存続させるのが、あたしの役割だと思ってます
好楽の落語家人生はさまざまな挫折を経て現在に至っている。振り返ってみると、今どんな思いがあるのだろうか。 「そうですね。やっぱり彦六、円楽という2人の師匠を持てたのが幸せだったなあ。この2人は…
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九蔵襲名に海老名香葉子が横やり…ケチが付くと縁起に障る
好楽の3番弟子、好の助の九蔵襲名に林家正蔵の母親、海老名香葉子氏から横やりが入った。正蔵が反対したかのように報じたマスコミもあるが、正蔵は母親の代弁者にすぎない。 「若い人の祝い事になんでいち…
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ボナ植木が「息子はマジック嫌いで落語が好きなんです」と
3番弟子、好の助の父親はマジシャン、ナポレオンズのボナ植木である。植木から好楽に電話があったのは2005年のことだ。 「『うちの息子が師匠の弟子になりたいと言ってるんでお願いします』と頼まれて…
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先代円楽が熟考した「世の中で一番バカバカしい言葉」とは
2001年5月、正式に入門した王楽は父親の好楽の弟弟子になった。 「自分の弟子にしなくてよかったです。王楽は師匠に気に入られて、いきなり10席も稽古してもらったんですから。めったに稽古をつけな…
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長男に誰の弟子になりたいか聞くと「円楽師匠のところ」と
好楽の長男、一夫は子供の頃、落語が嫌いだったという。興味を示さないし聞こうともしない。それが駒沢大学2年生の頃、父親が集めた落語のテープを聞き始め、たちまちとりことなった。 「大学4年生の時、…
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先代円楽が「好楽にもういっぺんやらせたい」と根回しを
苦労ばかりでなく、いいこともあった。1988年4月、「笑点」の大喜利メンバーに復帰したのである。 「これまた異例中の異例でしたねえ」 「笑点」の大喜利メンバーが病気で休養したり、自ら降板…
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「しくじりの原因はたいてい酒」九蔵時代は23回も破門に
先代林家正蔵は「とんがり」というあだ名があった。すぐにとんがる、つまり怒りだすことから付いた。好楽は九蔵時代に何度も怒りを買い、23回も破門を言い渡されている。 「まあ、師匠の『破門だ!』は口…
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志ん朝師匠がニコッと「ばあさん、のぶおが帰ってきたよ」
三遊亭好楽こと家入信夫は東京都豊島区出身で、子供の頃に母親が聞くラジオの演芸番組で落語の面白さを知った。 「先代金馬と柳亭痴楽が好きでしたね。若手では先代三平に歌奴(後の円歌)が面白くて」 …
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鶴瓶さんが「兄さん、ちょっと出させて」と突然やってきて
好楽が自宅に<池之端しのぶ亭>をつくったのは、師匠の先代円楽が江東区東陽町に寄席<若竹>をつくり、わずか4年8カ月で閉館してしまったことが頭にあったようだ。 「師匠は経営が苦しくなって借金がか…
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自宅1階に寄席を開業 「こんな使い勝手のいいゲストは…」
人気番組「笑点」名物、大喜利コーナーのレギュラーメンバーで知られる三遊亭好楽だが、落語家としての活動はあまり知られていない。一門が15人もいること、息子の王楽とは兄弟弟子だったこと、後輩の育成のため…