役に立つオモシロ医学論文
-
虐待や親の離婚…子供時代の社会経済状況が認知症に関連?
生活習慣病などと言われるように、生活習慣と病気の発症には強い関連性があります。しかし、成人してから発症する病気のリスクが、必ずしも成人以降の生活習慣によってもたらされているわけではありません。幼少時…
-
夏に生まれた子供は近視になりやすい 1.93倍の解析結果が
子供の視力低下には、遺伝などさまざまな要因が考えられますが、生活環境も重要です。近年ではスマートフォンやタブレット端末などが広く普及しており、テレビよりも小さな画面を見つめながら長時間ゲームをするこ…
-
専門誌で報告 女性は有給休暇でうつ病リスクが大幅低下
過去の研究報告によれば、有給休暇の取得は幸福度やストレスとの関連性が示されています。有給休暇が健康状態に良い影響を与える可能性があります。 そんな中、労働環境と健康に関する国際誌の電子版に、…
-
米有名病院が報告 テニスやバドミントンを楽しむ人は長寿
適度な運動が健康に良い影響をもたらすという研究報告は多々あります。しかし、どんな運動がより優れた健康増進効果をもたらすかについて、質の高い研究データは不足していました。そんな中、世界的にも有名な米国…
-
毎日なら約3割減 浴槽入浴回数が多いと介護認定が少ない
入浴スタイルは国ごとに異なりますが、日本人はシャワーやサウナよりも、浴槽入浴が一般的かもしれません。特に温泉は日本人の入浴スタイルを象徴するものでしょう。 ところで温泉は健康に良いイメージが…
-
インフルエンザワクチン接種 ウキウキ気分の接種が効果大
インフルエンザの予防に欠かせないのがワクチン接種です。日本で使用されているワクチンは、鶏卵で増殖させたインフルエンザウイルスを不活化することによって製造されています。ワクチンを接種すると、不活化され…
-
国際医学誌で報告 定期的ウオーキングで認知症リスク低下
以前、「定期的なウオーキングで肺炎死亡のリスクが低下」という論文を紹介しましたが、認知症予防にも効果があるのではないかという論文が、高齢精神医学分野の国際誌に2018年10月22日付で掲載されました…
-
米国で論文 がんの民間療法を選択すると死亡リスクが高い
「補完代替医療」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。一般的には、科学的根拠のある標準的な治療の代わりに用いられる民間療法を指し、特にがん治療で注目されることが多いと思います。 がんの治…
-
手洗いが難しい保育園児の風邪予防はアルコール消毒が有効
風邪の原因となるウイルスやインフルエンザウイルスは、手指を介して感染します。風邪やインフルエンザの予防に手洗い(手指衛生)が有効だといわれるのはこのためです。とはいえ、小さなお子さんはひとりで手洗い…
-
定期的なウオーキングで肺炎死亡のリスクが低下する?
日本人の主な死亡要因は、悪性新生物(腫瘍)、心臓病、脳卒中ですが、高齢化を迎えた現代社会においては「肺炎」も軽視できません。実際、高齢者では加齢に伴って肺炎で亡くなる方の割合が増加します。 …
-
禁煙は5年でいい!? 死亡リスクの増加は見られず
喫煙は人の健康にさまざまな影響を及ぼし、発がんや心臓病の発症リスクなど、その有害性については多くの文献が報告されています。しかし、就労者のような比較的若い世代の喫煙が健康状態にどのような影響をもたら…
-
良い朝食でストレス軽減 食べるか否かより実は内容が大事
朝食を食べる生活習慣は健康的な印象がありますが、ただ食べれば良いというものではないかもしれません。栄養的な観点や味などにおいても、朝食の質が低ければ、健康上のメリットや、朝食を食べることに対する意欲…
-
筋力の衰えが気になったらトマトを食べるのが効果的?
加齢とともに筋力は低下していきます。最近、そのことと糖尿病やメタボリックシンドローム、心臓病の発症との関連性が指摘されています。もちろん現時点で明確な因果関係があるかどうかはわかりません。しかし筋力…
-
長生きも遺伝する? 両親ともに90歳以上の女性は健康長寿
人間の健康状態は、生活習慣などの環境的な要因だけでなく、両親から受け継いだ遺伝的な要因によっても変化します。がんや糖尿病の発症が、生活習慣のみならず、親の遺伝的影響を受けていることはよく知られていま…
-
食欲抑制効果あり?「カフェインでやせる」は本当か
カフェインでダイエットが効率よく行える、というような情報はインターネット上に複数存在します。たしかに、カフェインが食欲を抑制する体内物質に影響を及ぼすという研究報告はあるようです。 しかし、…
-
心臓病予防に水分は多めに取るほうが良いのか?
水を飲む量が不足すると、血液中の水分量も低下し、いわゆる“ドロドロ血”となって血管を詰まらせ、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすいといわれています。とはいえ、血液の粘稠(ねんちゅう)度を上昇させる要因は、…
-
賛否の低糖質ダイエット 摂取と死亡リスクの関連が論文に
食事から摂取できるエネルギー源は、炭水化物(糖質+食物繊維)、脂質、タンパク質の3つに分けることができます。これらは3大栄養素と呼ばれ、その理想的な摂取バランスは、タンパク質13~20%、脂質20~…
-
ファストフードを週3回食べる人は重度の喘息患者が多い?
ファストフードとは、短時間で調理、あるいは注文してからすぐに食べられる手軽な食品のことです。ハンバーガーに代表されるように、その多くは脂肪分や塩分が多く含まれている高カロリーな食品といえます。 …
-
バランスの良い健康的な食事は喘息の悪化を少なくする
喘息(ぜんそく)患者の数は、過去30年間で増加していることが報告されています。その要因として、生活環境や食習慣の変化などが挙げられますが、食習慣と喘息の関連についてはあまり明確なことは分かっていませ…
-
離乳食を早めに与えると赤ちゃんの夜泣きが少なくなる?
赤ちゃんは生後6カ月までは母乳(ミルク)による栄養摂取が一般的です。しかし、英国では「母親の75%が生後5カ月になる前に離乳食を導入した」との調査結果が報告されています。その理由に26%の母親が「夜…