綱とり出直しの琴桜に必要な「脱・頭でっかち」…初場所の足を引っ張ったのは考えすぎる悪い癖
光あれば影あり、だ。
横綱昇進が決定した大関豊昇龍(25)。きょう29日、協会からの使者を迎え、最高位に立つ。
一方、1月場所で引き立て役になってしまったのが、同じ大関の琴桜(27)と大の里(24)だ。
大の里は10勝5敗で2ケタ勝ったものの、先場所は9勝6敗。2回優勝した昨年から、勢いがやや落ちたともっぱらだが、協会内では現状を不安視する声はほとんどないという。
「他の力士もようやく大の里対策に本腰を入れるようになりましたからね。そもそも、まだ入門3年目。苦戦するのも不思議ではなく、むしろこれからの力士ですから」(若手親方)
しかし、綱とりに挑みながら2日目から5連敗するなど、5勝10敗に終わった琴桜はそうではない。3大関の中で最年長の27歳。大関になったのは昨年だが、来場所は初めてカド番を迎える。足踏みが続くと機を逸しかねない。
師匠で父の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は場所中、「本人と話をしたが、『組んでからこうしなきゃと思っても体が動かない』と話していた。無意識でも体が動くよう稽古をしなきゃいけない」と語っていた。