著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

賛否の低糖質ダイエット 摂取と死亡リスクの関連が論文に

公開日: 更新日:

 食事から摂取できるエネルギー源は、炭水化物(糖質+食物繊維)、脂質、タンパク質の3つに分けることができます。これらは3大栄養素と呼ばれ、その理想的な摂取バランスは、タンパク質13~20%、脂質20~30%、炭水化物50~65%とされています。

 ところが近年、炭水化物の摂取量を抑えた「低糖質ダイエット」というものが注目されています。インターネット上には、「炭水化物の摂取を減らすだけで痩せられる」などといった情報が目につきますが、理想的な栄養摂取バランスから逸脱することで、健康への悪影響はないのでしょうか。

 世界的に有名な医学誌、ランセットの公衆衛生専門誌電子版に、炭水化物の摂取割合と死亡リスクの関連を検討した論文が2018年8月16日付で掲載されました。この研究は、米国に在住している45~64歳の1万5428人を対象に、1日の摂取カロリーに占める炭水化物の割合と、死亡リスクの関連を検討したものです。中央値で25年間追跡した結果、炭水化物からのエネルギー摂取割合が低くても高くても死亡のリスクが増加するというU字型の関連が示されました。最も死亡リスクが低かったのは、総摂取エネルギーに占める炭水化物の割合が50~55%の人でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース