独自路線を翻し…テレ東「金曜8時ドラマ枠」が復活した事情
11日にスタートするドラマ「マルホの女~保険犯罪調査員~」(毎週金曜、テレビ東京系)の記者会見が開かれ、主演の名取裕子(56)、麻生祐未(50)らが登場した。本作は保険にまつわる巧妙な犯罪を暴く痛快ドラマで、名取は超論理的で潔癖症の新人調査員役。「私は、落とした物も“3秒ルール”で食べちゃうタイプなので、元ヤン(で科学捜査研究所研究員)をノビノビ演じている麻生さんがうらやましい」と苦笑いだった。
名取といえば、言わずと知れた「2時間ドラマの女王」。先月30日に亡くなった蟹江敬三さん(享年69)と20年間コンビを組んだ「京都地検の女シリーズ」、宅麻伸(57)とのコンビで知られる「法医学教室の事件ファイルシリーズ」(ともにテレビ朝日系)など、主演を務めたサスペンスドラマは数え切れない。
テレ東の「金曜8時の連続ドラマ枠」は東京12チャンネル時代の65年にまでさかのぼる。不定期なクールで海外作品を放送するも、数年後にバラエティーや時代劇へ移行。昨年、14年の開局50周年を記念して「連ドラ枠」を復活させた。昨年10月期は「2時間ドラマの帝王」船越英一郎(53)、今年1月期は北大路欣也(71)と大物俳優をズラリ。そして今回の名取と、かつて「アニメのテレ東」と言われていた局とは思えない気合の入りようだ。