夏ドラマピンチ! 視聴率2ケタキープはたった3本の“惨状”
夏枯れ極まる――。ドラマ関係者の嘆きが聞こえそうな惨状が話題になっている。夏ドラマの不振が顕著なのだ。
今クールのドラマはスタートも低調だが、関係者が気にしていたのは3回目の視聴率。初回はよくて2回目にダウン、3回目がどこまで回復するかが勝負の分かれ目なのだが、3回目で2ケタをキープできたのが7月31日時点でたった3本しかないのだ。しかも、このうち1本は1話作るのに億単位の制作費を投じているといわれている木村拓哉の「HERO」(フジテレビ系)。20%以上がノルマのシリーズ物だけに、これを除外して考えると2本ということになる。
ちなみに、2本は藤原竜也の「ST」(日本テレビ系)と上戸彩の「昼顔」(フジ系)で、それぞれ13・1%、12・0%。不振の理由は何か。
「フジ系『若者たち2014』のように演技に力が入りすぎて空回りしたり、TBS系『ペテロの葬列』のように話がとっちらかってまとまっていないといった作品ごとの理由や、制作サイドがきっちりテーマを固めないまま、見切り発車している作品が多いのが理由でしょう。武井咲の監察医もののように、メリハリの利いた秀作もあるから残念です。これからお盆シーズンで、在宅時間がさらに減るので、関係者には厳しいですね」(芸能コラムニスト・桧山珠美氏)
もっとも、ビデオリサーチが「録画再生率」を発表して話題に。録画で楽しむ人はさらに増えそうだけど。