成宮寛貴は卒業も…ドラマ「相棒」サザエさん的定番化の秘訣
最近はマンネリと言われることもあるが、腐っても「相棒」で、この1月期のドラマが軒並み崩れる中でも4日放送の平均視聴率は16.6%と好調だ。
今回、成宮の卒業を発表したことで、早くも4代目相棒は誰? などと話題沸騰。放送前ではなく、半ばでの発表はそんなふうに話題になることを見越したうえでのことに違いない。最近、何かと問題続きのテレ朝だが、こと「相棒」に関しては実に用意周到。「相棒」を切り札にテレ朝の巻き返しなるか。そんなところも注目したい。
ところで「相棒」をただの刑事ドラマと侮ってはいけない。人気ドラマにはちゃんとわけがあるのだ。昨年、都内デパートで「相棒」の世界観を再現した「相棒展」なるイベントがあり、物見遊山で行ってみたが、休日ということもあって、入場するのに長蛇の列が出来ていた。
長く放送されているため、その世界観を視聴者が共有できる。取り扱う事件はタイムリーで世相を反映。ドラマと現実の狭間で、来場者を楽しませるのだ。
ひとつ気になるのは杉下右京の年齢。持ってるガラケーがスマホにかわっても、歴代“相棒”が代わっても、右京さんは変わらず。ある意味、「サザエさん」と同じ、国民的番組のお約束か!?(コラムニスト・桧山珠美)