新作「ブリジット・ジョーンズ」が描く負け美女のリアル
30代独身彼氏ナシ、そんな全世界の負け組女子の共感を集めて大ヒットしたロマンチックコメディーの3作目となる続編「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」が、なんと11年ぶりに公開となるというので話題だ。
主人公ブリジットは、仕事はそこそこ頑張ってるが恋愛面はからっきしダメなタイプ。ストレス解消に甘いものが欠かせず、酒量と体重も増える一方だ。そんな自分のダメっぷりを自覚しつつ、それでもやさぐれた日々を送る姿が「女子のホンネ」を代弁していると、日本でも絶大な支持を得たシリーズだ。
とりわけブリジットを演じたレニー・ゼルウィガーの等身大の役づくりは好評で、1作目ではアカデミー主演女優賞にノミネート、彼女の出世作となった。
「ブリジット・ジョーンズといえばビール腹にデカ尻のだらしない体形が特徴的ですが、レニー本人を実際に見るとスラリとした美脚美人なんです。とくにお尻の上がり具合は私が見た多くのハリウッドスターの中でも当時はトップ級でした。なのに彼女はこの役のために体重を大幅に増やし、デカパンをはいて笑いをとっていた。映画のヒットはそんなプロ意識のたまものです」(映画批評家の前田有一氏)