新作「ブリジット・ジョーンズ」が描く負け美女のリアル
■ブリジットにモテ期到来?
そんなブリジットもこの3作目ではもう40代半ば。
相変わらず独身子なしの負け犬キャラだが本作ではついに妊娠する。だが父親候補が2人いて判別は不可能という、身から出たサビというべきトラブルに見舞われる。ヘレン・フィールディングによる原作小説の3作目とは異なる、映画オリジナルの脚本だ。
「アラフォー女子の“あるある”なエピソードを自虐的な笑いにするセンスはさすがです。よく見ると3作通してブリジットは何も反省せず成長もしませんが、そんな“変わらないアタシ”を全肯定する理想の男が現れ、女性客の留飲を下げる展開も健在です。唯一変わったといえばゴシップ誌に“整形中毒”とまで報じられた主演レニーの顔面くらいでしょうか。さすがの役づくりの鬼も、顔までは元に戻せなかったようですね」(前出の前田氏)
内面はともかく、見た目は日々変わっていく。これもリアルなオンナの姿ということか。