好調続く朝ドラ ヒットの法則は「戦争とお年寄り」にあり
好調「とと姉ちゃん」(NHK)が今週で終わり、来週月曜日(10月3日)から新朝ドラ「べっぴんさん」が始まる。新ヒロインは芳根京子(19)。舞台は大阪、神戸などで、戦後の焼け跡の中で子供服づくりに精を出す姿を演じるが、関係者たちの間では今から「ヒット間違いなし」と言われている。キーワードは「戦争」だ。
コラムニストの桧山珠美氏が言う。
「最近の朝ドラブームをつくった『あまちゃん』は別格として、以降『まれ』以外はすべて何らかの形で戦争をストーリーに絡めています。たとえば『ごちそうさん』は杏演じるめ以子が戦後の焼け跡でごちそうを振る舞ったり、『花子とアン』では、“ラジオのおばさん”となった花子の読む原稿が徐々に軍事色が強まってきたり、現在放送中の『とと姉ちゃん』でも常子が勤めていた出版社社員が次々に徴用され、社業が傾くといった具合。みんな戦争を絡めていますが、まったく描かなかった『まれ』だけが、『あまちゃん』以降好調を続けてきた朝ドラの中で最低視聴率となっているのです」
戦争を絡めるとどうして評判を呼べるのか。桧山氏が続ける。