「とと姉」でも嫌み役 石丸幹二“ネチネチ演技”なぜハマる
一時は“恋愛ドラマ”になりかけた「とと姉ちゃん」がまたまた面白くなってきた。雑誌「あなたの暮し」は商品試験企画がヒットし、部数40万部超えを果たしたが、雑誌に酷評されたアカバネ電器の赤羽根憲宗(古田新太)社長が知り合いの新聞記者を使って雑誌への反撃を画策している。
ここでいい味を出しているのが石丸幹二(51)だ。赤羽根に頼まれた大東京新聞の国実恒一記者として、いきなり「あなたの暮し」出版を訪ね、「商品試験に公平性があるのか」「(商品試験の結果)メーカーが倒産することもある。そのへんをどうお考えですか?」などと嫌みたっぷりネチネチと“取材”していくのだ。
石丸といえば、ご存じ「劇団四季」の看板俳優として有名。2007年に退団してからテレビドラマに顔を出すようになったが、何よりインパクトが強かったのは「半沢直樹」(TBS系)での大阪西支店長・浅野匡役だろう。最優良店舗賞欲しさに、これまで取引のなかった企業に独断で5億円を融資し、これが焦げ付くと責任を融資課長だった半沢に押し付けようとした。これをきっかけに嫌みな役が続いていて、今期ドラマの「営業部長 吉良奈津子」(フジテレビ系)や「沈まぬ太陽」(WOWOW)でも、主人公の天敵役や、悪徳運輸官僚などを演じている。