著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

司会交代の重圧経験 井ノ原の「あさイチ」最高の引き継ぎ

公開日: 更新日:

「どうですか、皆さん。違和感しかないでしょう。お互いさまです」(博多大吉/NHK「あさイチ」4月2日放送)

 2010年から始まったNHK朝の帯番組「あさイチ」。V6の井ノ原快彦(41)と有働由美子アナ、解説委員の柳澤秀夫のトリオが抜群のチームワークで番組を支え、「日本の朝の顔」となった。しかし、今年3月で3人一緒に番組を降板。司会はお笑い芸人の博多華丸・大吉と近江友里恵アナに交代となった。その新司会就任初日のオープニングで大吉が語った言葉を今週は取り上げたい。

 大吉は「慣れるまではホントに、お互いに我慢のしどころだと思いますので。長い目でみていただければ幸いでございます」と続けた。けれど、違和感は早々に払拭されたように思える。

 イメージが定着した番組を基本的な内容自体は変えず、司会者を変えて成功させるのは並大抵のことではない。これまでも、さまざまな番組がさまざまな理由で司会交代を行ってきた。その成功例のひとつが、テレビ東京の「出没!アド街ック天国」だろう。

 1995年から始まった番組は20年間、愛川欽也が司会を務め人気を博していた。だが、本人の体調悪化により降板。あまりに愛川のイメージが定着していたため、誰が後任の司会者に選ばれたとしても、ある程度の批判や不安視は免れない状況だった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差