「コタキ兄弟」主演の古舘寛治 演技はリアルか“大根”か?
「古舘さんと滝藤さんが『2人で何か一緒にやろう』と2、3年前から企画を温めてきたそうで、古舘さんの気合の入れようはハンパない。20代の頃にニューヨークで演技を学んだ古舘さんは、徹底してリアリティーにこだわるタイプ。『コタキ兄弟』の独特のセリフの“間”も、全て計算されたものだそうです」(テレビ誌ライター)
古舘本人は、写真週刊誌「FLASH」(2月25日号)のインタビュー記事で、〈フィクションの中で、その人間が実際に生きているように見える。それが、僕が目指している演技なんです〉と話していた。
徹底してリアリティーにこだわる演技法は「古舘メソッド」と呼ばれるらしいが、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は「リアルというより、個性が際立っていますよね」と、こう続ける。
「確かに『コタキ兄弟』に出てくる古舘さんの風貌は、そこら辺にいそうな“ひなびたオジサン”ですが、声質も動きも個性的で、現実にはいそうもない。正直、独特のセリフの間もリアリティーは感じません。古舘さんの演技は、視聴者にはうまいのか下手なのか判断がつかないはず。だからこそ強く印象に残るし、自分流の演技を貫いてきたからこそ、バイプレーヤーの地位も確立できたわけです。古舘さんの真骨頂は、リアリティーの向こう側にある」
いずれにせよ「古舘メソッド」うんぬんは“内輪ネタ”。視聴者にとってみれば、面白ければそれでいい。「4・37点」という数字が、全てを物語っているだろう。