TV番組はリモート時代に ガヤ芸人一掃で生き残りのカギは
「ほとんどモニターだらけになっちゃって、電器屋の店頭でやってるような」と爆笑問題の太田光が19日の「サンデージャポン」(TBS系)で語ったように、軒並みリモート出演で、タレント起用が様変わりしている。
“ワイプ芸”といわれる表情のリアクションが上手なタレントや“ガヤ芸人”の起用が激減。「今、注目度が高いのは、メイプル超合金のカズレーザーですね。コメントが的確で、面白いことも挟める話術、ビジュアルのインパクトもあり、スタジオはもちろん、リモートでも爪痕を残せる。あとはマンガやゲーム、映画など、インドアな趣味に造詣が深いタレントですね。ゲーム好きで同性にも人気の本田翼や、アカデミー賞まで論じることができる斎藤工など、起用する“意味のある”タレントがキャスティング候補に名前が挙がっています」(テレビ局関係者)という。
芸能リポーターの川内天子氏はこう分析する。
「外出制限で視聴者はテレビをじっくり見るようになり、ノリやムード、ウケ狙いが通用しなくなっています。カズレーザーのような“コメント力”のしっかりした人、加藤浩次、設楽統、爆笑問題といったMCで“安定感”のある人、漫才やコントでもノリでなく“内容の濃いもの”が求められ、実力が問われるようになりました。総集編に絡め、なつかしいタレントも出演してきましたが、これも視聴者が求める“安定感”に即したもの。子供から高齢者までわかる人という点で、こうしたタレントの掘り起こしも増えると思います」