ローランドが“ポスト・マツコ”に?テレビ局が熱視線のワケ

公開日: 更新日:

■的を射たコメントはテレビ向き

 そんなローランドを大歓迎するのがテレビ局だ。「コロナの影響で出演者を減らす中、テレビ画面でキャラが立って、全世代に嫌われることなく、コメントがうまい。今一番起用したい存在」(テレビ制作関係者)というのだから、店がなくなり露出の減ったローランドにとってもウィンウィンだろう。

 同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏はこう分析する。

「ホストクラブのキーマン中のキーマンで、肯定派・否定派ともに注目せざるを得ない条件が整っている。マツコ・デラックスカズレーザーフワちゃんら、最近テレビ露出の多いタレントと共通して、笑いを交えつつも実は“まっとうなこと”を言っているところが共感を得ています。ローランドさんの場合は、スマートさや夢、ポジティブな受け取り方が加わり、“それ本気じゃないだろ”と思うセリフでも、いい大人までもクスッと笑わせるクレバーさがあります。

 また、カリスマホストとしてあえて“虚勢”を張っている姿も我々オジサンからすればまぶしく映る。そして何より、的を射たコメントを端的に言うから、一言のインパクトが大きい。コロナを経たせいか、マツコさんは一時期に比べて若者を諭すようなフレーズが増え、中年クサいというか、切れ味が若干鈍くなっている。そんな中『ポスト・マツコ』としてテレビの救世主になり得る存在だと思います」

 夜の街からテレビの世界へ。これもコロナが社会に与えた影響のひとつというわけだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 3

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 4

    “路チュー”に続き所属タレントの書籍予約トラブル…STARTO社福田淳社長は「自分ファースト」!?

  5. 5

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  1. 6

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 7

    プーチンだけが丸儲け…米国&ウクライナ会談決裂にニンマリのロシアが描く青写真と警戒心

  3. 8

    注目される日銀の出口政策…次は時価約74兆円のETF(上場投資信託)の出番だ

  4. 9

    大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当日券導入“助け舟”の皮肉

  5. 10

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?