春の連ドラ「編集者・出版社社員モノ」が7本集中のナゼ
春ドラマで“編集者”たちが元気だ。
「リコカツ」(TBS系)の北川景子はファッション誌、「半径5メートル」(NHK)の芳根京子と永作博美は女性週刊誌、「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~」(読売テレビ・日本テレビ系)で吉川愛と水野美紀は漫画誌、「理想のオトコ」(テレビ東京系)の藤井美菜はコミック本、「ラブコメの掟」(同)の栗山千明は電子コミック、女性ではないが、「レンアイ漫画家」(フジテレビ系)の片岡愛之助も少女漫画誌の編集者で、「ソロ活女子のススメ」(テレ東系)の江口のりこは出版社の契約社員である。
警察モノ、医者モノに代わって、編集者・出版社社員が主役・脇役のドラマが、実に7本も放送されているのである。
冬ドラマの「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(TBS系)も、舞台はファッション誌編集部で、新米編集者が上白石萌音、鬼編集長が菜々緒だった。なりたい職業の上位でもないのに、なぜ編集者モノが人気なのか。
「有能だが、仕事に振り回されてプライベートなし。オシャレだけど、恋愛は苦手。気楽なのでおひとりさま全然OK。でも、おいしいものとイケメンには弱い……。いま、そんな女子コメディーの共感度が高いんです。編集者はそのイメージを重ねやすいのでしょうね。また、わからず屋の上司、自分勝手な作家や漫画家、カッコイイ業界人、意地悪な女性ライバルなど、多彩な登場人物を絡ませやすいのも好都合です」(放送作家)