枕営業騒動の出川哲朗は「イッテQ!」刷新で残留できるか
モデルのマリエ(33)がインスタで“枕営業”を告発してから1カ月が過ぎた。ようやくほとぼりが冷めかけたと思ったら、出川哲朗(57)がまた矢面に立たされている。5月2日放送の「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)でセクハラまがいの発言をし、視聴者をザワつかせているのだ。
問題となったのは鹿児島県奄美大島で行われた“動物との決定的瞬間を狙え”というコーナー。出川は共演したモデルの堀田茜(28)に「チューしよう」と迫った。もちろん、番組の演出上の流れにおける言動であり、出川の発言自体にいかがわしい意味はない。これまでなら“ソフトな下ネタ芸”としてスルーされたはずだが、タイミングがあまりにも悪過ぎた。ネット上は〈出川が堂々とセクハラ宣言〉〈出川さんがチューとか言ってると、頭にあの件よぎっちゃう〉などと荒れた。
「イッテQ」はファミリー層が見るGP帯に放送されている番組だ。たしかに、「子供も見ている番組なのに配慮が足りないのでは?」などと過剰反応する親がいたとしても不思議ではない。
マリエがインスタグラムの生配信で枕営業について告発したのは4月4日深夜。当初はすぐに話が終息するとみられていた。何せ、15年前の話で、はっきりとした裏が取れない上に、名前を挙げられた出川ややるせなすの事務所が明確に事実を否定したためだ。
ところがこの騒動は意外なところから綻びが見え始めた。それが視聴者がファミリー層で日本テレビの看板番組「イッテQ」だったというわけだ。
ボディーブローのようにきいてくる
マリエの告発があった直後の4月11日放送の同番組の視聴率は13%台だったが、4月18日放送は12%に下落。ジリジリと数字を落としている。もちろん、新型コロナウイルス禍でイモトアヤコ(35)が長期にわたり海外ロケに行けない影響もあるが、これに出川の騒動が追い打ちをかけた格好だ。
「真偽はともかく、この手のスキャンダルはボディーブローのようにジワジワときいてくるのが一般的です。一部では『人の噂も七十五日』などと楽観視する関係者もいますが侮ってはいけません。枕営業みたいな陰湿な噂は、時間とともに尾ひれがついて話が拡散しがちです。タチが悪くて恐ろしいスキャンダルなんです」(広告代理店関係者)
そしてこの関係者は「『イッテQ』の失速はプロローグにすぎない」と意味深な言葉を残した。
実は「イッテQ」は視聴率の下落を受けて“番組見直し”の対象になりつつある。近々、何らかのテコ入れが行われるとみられている。そもそも放送開始から14年が経過し、番組のマンネリ化が指摘されることもあり、今回のマリエの告発とは関係なくリニューアルが必要なタイミングに差しかかりつつあった。
目下、囁かれているのはレギュラーメンバーの一新だ。
「さすがにMCの内村光良の交代はありませんが、宮川大輔、イモトアヤコ、出川といった準レギュラーたちの大幅な入れ替えはあり得るでしょう。誰が番組に残り、誰が新たに加入するのか。芸能プロダクション幹部やマネジャーたちは固唾をのんで見守っています」(芸能プロ関係者)
出川も番組を支えてきた貢献者のひとり。今回のマイナスと差し引いて“残留”の可能性もゼロではない。いずれにせよ業界では今後の動向に注目が集まっている。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)