著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ぼる塾・田辺が「まあね~」に込めたポジティブメッセージ

公開日: 更新日:

 島田は田辺の手相を見て「人気者になる」と伝えた(講談社「VOCEウェブサイト」21年6月4日)。その言葉を信じ、吉本の養成所NSCに入学。そこで出会ったのが、酒寄希望だった。ぼる塾は、しんぼると猫塾というコンビ同士が組んだ4人組。田辺は現在産休中の酒寄と猫塾を結成した。

 日本人、特に女性は褒められると「私なんて~」と謙遜してしまう。かつての田辺もそうだった。けれど、酒寄はそこを変えた。「田辺さんは堂々としてるほうが面白いよ」とか「実は、私なんてって言うタイプじゃないよ」などと励まし続けたのだ(講談社「VOCEウェブサイト」21年6月11日)。

 今では女性に「ブス」などという容姿差別はタブー視されているが、彼女がデビューした頃は当たり前だった。「ブスじゃない」と反論しても無視しても、笑いにつながらなくなってしまう。そこで彼女が酒寄と話し合って生み出したのが「はい出たー、好きな子いじめるタイプ」というフレーズだった。

 現在、田辺は食べ物やスイーツ関係の仕事を多く抱えている。それも酒寄が「田辺さんて、普段はしどろもどろなのに、食べ物とか、自分がイケメンって思った人の話になるとすごいよね」(同前)と最初に面白いと言ってくれたおかげだ。積極的に好きなもの話をするようになったことが、仕事につながった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…