話題の「日本沈没」もサマサマ…携帯・スマホでドラマが激変、コストもイライラも大幅減

公開日: 更新日:

 1973年の映画では、深海潜水艇の操艇者や地球物理学者が、日本列島の沈没が迫っていることを一刻も早く知らせたいと焦っても、なかなか相手がつかまらない固定電話でのやりとりだったり、日本政府はいちいち会議を招集して報告させたりと、なんともまどろっこしい。

 この日曜劇場版では、関係者はスマホで頻繁に情報やデータを交換し、言い争いもする。異端の学者が主張する沈没説もイッパツで首相官邸に伝わった。

「近ごろのドラマは、さまざまなシーンにスマホを多用して展開を早くしないと、視聴者はイライラします。恋し合う2人が、連絡が取れなくてすれ違いばかりなんていうお話では、たちまちチャンネルを替えられてしまう。ミステリーでも、脅迫文は手紙で届くのではなく、いまはメールです」(放送作家)

 そのスマホを最も上手に使っているドラマは「相棒」(テレビ朝日系)だろう。杉下右京が「ヒマか?」の角田課長に協力を求めるときも、冠城亘から報告を受けるのも、被害者からのSOSもみなスマホだ。これをそのたびに会ってやっていたのでは、話はなかなか進まない。20日放送の第2話ではスマホシーンがなんと11回もあった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…