細木数子さん死去 「少し足が弱っただけでピンピンしてるよ!」毒舌は最後まで冴えていた
2000年代に「ズバリ言うわよ!」(TBS系)や「幸せって何だっけ」(フジテレビ系)など多くのテレビ番組にレギュラー出演した占い師の細木数子さんが8日、呼吸不全のため死去した。83歳。細木さんは中国の易学から編み出したとされる「六星占術」の創始者で、占いに関する書籍で次々とベストセラーを生み出した。
「視聴率の女王」とも呼ばれた細木さんだが、近年は引退し、活動を控えていた。数年前から公の場に姿を見せくなったことから、闘病中だという話も流れていた。ただ、芸能ジャーナリストの芋澤貞雄さんは「私が最後に直撃した時は、怒鳴り声を上げるいつもの元気な細木さんでした」とこう語る。
「細木さんに最後にお目にかかったのは2017年11月24日のことです。体調不良説を確認するため、東京・神楽坂の細木さんの自宅まで行ったのですが、数週間の張り込みで運良くご本人にお話を伺うことができました。細木さんは白い毛皮にサングラス、腕には品の良さそうなトイプードルを抱いていました。ただ、幾分小さくなっているように見えたため、『失礼ですが、随分お痩せになって、お身体の方は大丈夫なんですか?』と聞くと、『スマートなのは昔からだよ!』『少し足が弱っただけで、ピンピンしてるよ! 余計な御世話だ!』と大声でどやしつけられました。ただ、その直後、彼女はエレベーターに乗る瞬間に急に優しい口調になり、『良く書いてね! わかった?』と言うのです。“さすが元視聴率女王だ……”と改めて納得してしまいました」
昭和から平成を駆け抜けた大物がまた逝ってしまった。