アルフィーはかわいい弟たちみたい 変わったのはタカミーのビジュアルぐらい(笑)
1974年にフォークグループとしてデビューしたんですけど、なかなか売れなくて。アタシの「窓ガラス」がチャートインして、初めてアタシのバックバンドとしてザ・ベストテンに出たんじゃなかったかな。でもその5年後には「メリーアン」の大ヒットでベストテンの常連になりましたからね。その時はとってもうれしかったですね。
最近ではしょっちゅう会うわけではないんですが、節目節目で一緒にやってもらっていて、アタシが45周年の時に出した記念アルバム「雨のち晴れ、ときどき涙」のときにはカバー曲の「恋しくて」を高見沢に一曲全部預けたんです。そしたら素晴らしいアレンジに仕上がってきた。「THE ALFEE」のギターパートはもちろん、コーラスが欲しいところにもちゃんと入っていて、もう最高! 3人のハーモニーは心地よくて安心するんです。
久々に会っても、あの頃からぜんぜん変わらない3人です。変わったのはタカミーのビジュアルくらい(笑)。でも、あのビジュアルとキャラが真逆。大事な新品のギターをステージに出る直前にガッツーン! って、ドアにぶつけちゃうの(笑)。今でこそギターを何十本も持つ超一流のギタリストですけど、70年代当時はまだうまくなくて、坂崎に教わりながら弾いてましたよ。その頃のことを思うと桜井のベースもだいぶうまくなりました。
とにかくあの頃、アタシが少し売れ出して、よく分からない芸能界で「一緒に何かを目指そうっ」て、よく会ってました。3人との思い出は、まだまだ尽きませんね。
(構成・藤井優)