「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の源流は1970年代の「しろうとコメディアン道場」

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関根勤、石橋貴明から続くアマチュアリズム

 前述の「細かすぎて」で審査委員長を担った関根勤は「コメディアン道場」の初代チャンピオンであり、今もフジの特番の顔であるとんねるず石橋貴明は中学3年の時に出場している。

「細かすぎて」は、そのアマチュアリズムを継承しつつ、関根や石橋好みのマニアックなモノマネに絞り、ネタ終わりに奈落に落ちる「落下システム」、その後のコメントで笑わせる一連の流れが画期的だった。

 1980年代初頭の漫才ブームから20年後、競技漫才の大会「M-1グランプリ」が始まったように、素人参加型番組の火種が1990年前後のモノマネブームへと燃え移り、2000年代に入って対照的な「細かすぎて」につながったと感じてならない。

お笑い研究家・鈴木旭)

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