やす子「クソ番組」とブチ切れ! ドッキリ番組に向けられた“古くて新しい議論”の行方

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「「他人の心身の痛みを嘲笑する」演出が、それを視聴する青少年の共感性の発達や人間観に望ましくない影響を与える可能性があることが、最新の脳科学的及び心理学的見地から指摘されていることも事実であり、公共性を有するテレビの制作者は、かかる観点にも配慮しながら番組を作り上げていくことが求められている」

■過去の国会で民放幹部は「善意の第三者を騙すのは良くない」と発言

 実は「ドッキリ番組」の是非をめぐる議論は過去の国会でも行われている。

 1971年5月の衆院逓信委員会放送に関する小委員会。ここで取り上げられていた番組は、日本テレビ系の「どっきりカメラ」(1971年3月に終了、後に「いたずら大作戦」と題してリニューアルしたものの、同年9月に終了)だった。

 この時、質問に立った委員は、当時の総合生活雑誌がアンケート調査した「困った番組」で、「どっきりカメラ」が1番になったことを説明。そのうえで、参考人として出席していた当時の日本テレビ常務に対し、「民間の人が行なえばこれは軽犯罪法に抵触するくらいな内容だというようなこれも調査が載っておりますね。たくさん載っておる。そういうことをあなたは方のほうは反省されてこの番組をおやめになったのですか」と尋ねると、常務はこう答えていた。

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