TBS“家事ドラマ”はなぜ好評? 暗いフジ月9から「西園寺さん」に救いを求める視聴者も
TBS系ドラマ「西園寺さんは家事をしない」が健闘している。主演はデビューから17年で、ゴールデン・プライム帯の連ドラ初主演となる松本若菜(40)。アプリ制作会社で働く家事嫌いの38歳の西園寺一妃を演じている。相手役として、西園寺さんの同僚で年下のシングルファーザー・楠見俊直を演じるのはSixTONES・松村北斗(29)。
放送前は、大ヒットドラマ「silent」の制作陣が再集結し、SnowMan・目黒蓮(27)の月9ドラマ初主演作「海のはじまり」(フジテレビ系)に注目と期待が集中していた。しかし、多くのスポンサーが好む傾向があるコア視聴率(13~49歳に絞った個人視聴率)では、15日放送の「海のはじまり」第3話の2.4%に対し、16日放送の「西園寺さんは家事をしない」の第2話が2.6%と上回った。
■松本若菜のヘアスタイルや衣装もF1層の楽しみの一つに
TBS火曜22時の枠は、2016年放送の「逃げるは恥だが役に立つ」や20年放送の「私の家政夫ナギサさん」など、女性の自立や仕事などをテーマにしたラブコメを輩出してきた枠でもある。9日放送の「西園寺さん」第1話と8日放送の「海のはじまり」の平均視聴率を比べても、世帯や個人では「海の~」に軍配が上がったが、20~34歳の女性のF1層に絞ると「西園寺さん」がまさった。これまで月9が担ってきた明るいラブコメのニーズに、今期は「西園寺さん」が応えているということようだ。