著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

櫻井翔、塚地武雅、二宮和也…夏ドラマのキャスティング「ベスト&ワースト」は?

公開日: 更新日:

 テレビは五輪一色。あれほど追っかけていた大谷翔平を見かけなくなった。オータニサン、お元気なのだろうか。夏ドラマも店開きはしたものの、客入りは悪くお茶っ引き状態。五輪終了後に客が戻ってきてくれるのかは微妙。そこで今回はベスト&ワーストキャスティングという観点で夏ドラマを再チェック。今から見て損はないドラマを改めて紹介。

■櫻井翔がハマり役「笑うマトリョーシカ」

 まずはベスト。「笑うマトリョーシカ」(TBS系)の櫻井翔には驚かされた。こんなにうまい俳優だったかと。幼稚舎からの慶応ボーイ、父は官僚、母は大学教授と正真正銘のエリート。そのせいか旧ジャニーズではインテリ担当としてニュースキャスターにもいち早くチャレンジ、選挙番組なども担当してきた。

 その傍ら、俳優として数々のドラマにも出演。若かりし頃の「木更津キャッツアイ」のバンビはよしとして、その後の「謎解きはディナーのあとで」も「家族ゲーム」も「大病院占拠」も「櫻井が~」とがっかりすることが多かった。

 ところが、「マトリョーシカ」の清家一郎役はまさにハマリ役。この役をやるために今までがあったのかと思うほど。43歳の若さで厚生労働大臣として初入閣。抜群の人気を誇り、未来の総理候補との呼び声も高い若き政治家。しかし、その中身は空虚。主体性はなく、何者かに操られている。

 早見和真の原作小説は清家が主人公だが、ドラマ版は清家の秘密を追う新聞記者、水川あさみ演じる道上香苗が主役。2番手は清家の高校時代からの同級生で玉山鉄二演じる政務秘書官、櫻井は3番手扱い。今回わかったのは、主演より脇で修業した方が本人のためということ。もっともそれは他の多くの旧ジャニタレントに言えるけど……。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  4. 4

    金田ロッテはキャンプ中に「生理(性処理)休暇」を堂々と導入!監督就任翌年に日本一を達成した

  5. 5

    故みのもんたさん 闘病生活の中で本紙に語っていた「老い」と「人生最期の願い」

  1. 6

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希まさかの「先発白紙」はむしろプラス…《メジャーレベルではない》の声も

  3. 8

    山田涼介のソロ活動活発化で“亀梨和也のトラウマ”再燃…Hey! Say! JUMPファン戦々恐々

  4. 9

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇