《フジが反転攻勢》《どうする文春!》中居正広問題の文春記事訂正に大はしゃぎの違和感…“直取材”対象はどこにいる
この問題を通じて企業としてのガバナンス体制、コンプライアンス意識の欠如が透けて見えたからこそ、港浩一社長(72)の会見後にCM差し替えが相次いだわけで、文春報道云々とは次元が異なる話ではないのか。
フジの夕方のニュース番組「Live News イット!」は29日、文春の謝罪、訂正記事を報道。訂正発表が約1か月後になったのかを疑問視した上で、文春編集長宛に「事案の根幹に関わる部分になぜ間違いがあったのか」「記事の訂正を発表するまで約1か月かかった理由や経緯」を問う質問を送ったという。
疑念があればすぐに取材し、報道する。報道機関でもあるフジの姿勢は当然と言えるのだが、一体何が事実なのかは、当事者となったフジの記者らが港社長や編成幹部に直接取材すれば分かる話ではないのか。何といっても取材対象は「身内」だ。外部の週刊誌記者などが伝聞やまた聞きで記事化するよりも、より具体的で正確な中身が分かるはず。視聴者もそれを求めていると言っていい。
フジの現場関係者は、即座に文春に質問を送る問題意識を経営陣や幹部社員にもぶつけてほしい。