フジ取締役“候補外”でも根強いホリエモン待望論…「毒を以て毒を制す」を期待する社員の複雑心境

公開日: 更新日:

「堀江さんの再生プラン概要はサブスク強化と過去資産の活用とされ、過去の名作ドラマやバラエティなどの映像資産を最大限活用して、FOD(フジテレビオンデマンド)での配信を拡大すべきとの主張には頷くスタッフが少なくありません。『北の国から』や『月9ドラマ』などを一挙配信すれば、FOD会員数を現状の約150万人から1000万人規模に拡大できるかもしれませんし」

 堀江氏は「権利のクリアランスができないんだったら、エキストラとかAIでぼかし入れちゃえばいいんだよ」などとし、この配信で「年間の1000億円の利益が出る」との試算をVTR出演した番組などで明らかにしている。実現したとすれば、広告スポンサー離れの補填にはなりそうだ。

■脱「日枝色」は求めても、諸手を挙げて歓迎はしていないか

 もっとも、堀江氏待望論の理由はこれだけではないらしい。某広告プロデューサーはこう言う。

「番組のキャスティングもCM起用の算定基準も内向きで、忖度やら既得権益に縛られているところがあるので、それらを一掃し、開かれた経営スタイルへの転換を求めている声がありますね。こうした社風といいますか、方針は“ドン”日枝久氏時代からのもので、外部には見えにくくても、現前として残っているといいます。それを払拭しての再生には、『キャラ濃すぎ』という堀江氏こそ必要ではないかというのでしょう。『毒を以て毒を制す』という意見なのかも知れません」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  4. 4

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  5. 5

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  1. 6

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  2. 7

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  3. 8

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 9

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 10

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    【独自】亀山千広BSフジ社長“台風夜のお色気ホムパ疑惑” 「帰宅指示」を出しながら自分はハイヤーで…

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  1. 6

    明暗分けたメジャーの最新評価…ヤクルト村上宗隆「暴落」、巨人岡本和真は「うなぎ上り」

  2. 7

    中森明菜「奇跡」とも称された復活ステージまでの心技体 「初心を忘れるな」恩師の教え今も…

  3. 8

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  4. 9

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 10

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ