斉藤由貴 モルモン教徒と電撃婚
騒動から2カ月後の93年9月、友人のモルモン教徒から、米大学留学中の1歳年上の男性を紹介される。男性もやはりモルモン教徒で、2人はすぐに意気投合。出会って10日後に男性は斉藤の実家を訪れた。その時すでに斉藤は結婚を意識していたという。
その後は日米の遠距離恋愛が続いた。斉藤は1年後の94年10月24日に会見を開き、「12月19日に結婚することに決まりました」「同じ宗教を信仰しているっていうのはすごく大きかった」と結婚を発表。過去の不倫に関する質問には「教訓もありましたし、反省もありました」と語った。
突然の婚約発表に、マスコミは「神のお導き」「信仰愛で克服誓う」などと書きたてた。もっとも、男性の父親は同教徒ではなく、結婚式には出席できないが、それだけではなく、斉藤との間に確執があるとの報道も流れた。これらに対し、斉藤は「どうして私たちがとてもハッピーなんだということをわかってくれないんだろう。事実と違うことがどんどん報道されてしまう」と怒りをあらわにした。
12月19日に挙式。神殿内に一般人は立ち入れず、戒律により衣装の公開もなし。取材陣は別棟で待機し、新郎新婦はわざわざ撮影用に別の衣装に着替え、雑誌、テレビ、新聞と3班に分かれ、流れ作業のように取材が進んだ。「まるで皇室取材みたいだったなあ」と感想を漏らすカメラマンもいたほど。