グラドル美人局事件 背景に“薄給”と“バックで蠢く輩たち”
グラドルは当時、仕事の悩みを親身に聞いてくれる芸能プロ社長に心酔。必ずしも金銭目的ではなく、本人には美人局の意識もなかったのかも知れない。だが、これは紛れもない犯罪。かつては有名スポーツ選手との交際も取り沙汰された美女だけに逮捕された場合の衝撃は計り知れない。
グラドルがこうした犯罪に加担する背景には、枕営業を暴露され、芸能界からAV女優に転じた元グラドル高崎聖子がグラドル時代の月収14万円と明かしているように、食うに食えない当世グラドル事情が背景にある。芸能プロデューサーで、自らも事務所を経営する野島茂朗氏が言う。
「グラビア雑誌、DVDの実売数は10年前の10分の1程度にまで落ち込んでいますし、グラビアアイドルだけで食べていくのは本当に大変な時代なんです。業界の売り上げが激減するなか、少ない仕事の争奪戦は激しくなるばかりですから、仕事にあぶれ、水商売やデートクラブ、風俗などを副業にしているグラドルの数は必然的に増えてしまう。そこで落とし穴に落ちたり、危ない橋を渡ることにもなるのです。たとえばファンとの撮影会でお客さんをつなぎとめるためにデート商法まがいのことをしたり、動画撮影に応じたり。当日払いのモデルの仕事と言われ、事務所に内緒でこれを受けた結果、山奥に連れていかれて好き放題されたといった悲劇は数え切れません。最近は水商売公認の事務所もありますが、やはり大半が禁止ですし、ネットに暴露されたりしますので、比較的バレにくいデートクラブに流れる傾向にあるようです」