適切な睡眠時間は? 厚労省の新「睡眠指針」信じていいのか
逆に、6時間しか寝ていなくても起床から4時間後に眠くならない人は、いまの自分に必要な睡眠時間を満たしている。“適切な量”に合わせようとして無理に睡眠を増やさなくてもいい。
「ただし、マイクロスリープが出ていないかどうかのチェックが必要です。睡眠は脳をメンテナンスするために必要な時間で、シャットダウンする必要があると眠気が出ます。眠気があるのに寝ない状態を続けていると、そのうち眠気そのものを感じなくなってきて、起きている時も脳の使っていない部分をシャットダウンするようになります。これがマイクロスリープで、生産性を下げたり、事故につながる危険もあります」
短時間しか寝ていないのに、起床から4時間後に眠くならない場合、マイクロスリープが出ている可能性がある。文章を読んでいて無意識に同じ部分を何度も読み返してしまう。パソコンで入力中に同じような変換ミスを繰り返す。赤なのは2つ先の信号なのに減速してしまう……。ちょっとしたエラーを繰り返す場合は、睡眠リズムを見直す必要がある。
指針をもとに自分の生活に合わせて応用する術を身につけるべし。