適切な睡眠時間は? 厚労省の新「睡眠指針」信じていいのか

公開日: 更新日:

 目安にするのは単純な睡眠時間ではなく、「起床から4時間後に眠くなるかどうか」だ。
 人間には「睡眠―覚醒」の生体リズムが備わっていて、起床から4時間後に脳が最も活発になるようにプログラムされている。そのタイミングで眠気が出るのは、睡眠が不足しているということ。これさえチェックしていれば、今の睡眠時間が自分にとって適切かどうかを確認することができる。

 たとえば、夜10時に寝て朝6時に起きている人が午前10時に眠くなるなら、8時間寝ていても睡眠は足りていない。「量」は満たしていても「質」が悪いのだ。

「睡眠は眠り始めから最初の3時間の深さが重要です。睡眠が不足していると、多くの人は単純に『量』を稼ごうとして、生体リズムを崩してでも睡眠時間を確保しようとします。休日に寝だめしたり、3時間以上も昼寝をする人もいる。しかし、これは『睡眠―覚醒』のリズムを崩してしまうので逆効果です」

 睡眠が足りていないなら、起床時間は変えずに普段より少しだけ就寝時間を早める。1日5分早めるだけでも、1カ月で計2時間30分も多く眠れる計算になる。これを繰り返していけば、リズムを崩さずに慢性的な睡眠不足を解消することができる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動