五輪期間中は要注意 脳を混乱させる「うつになる食べ方」

公開日: 更新日:

 これらは肥満に通じる食べ方でもある。実際、うつと肥満は相互関係があり、肥満はうつリスクを、うつは肥満リスクをそれぞれ1.5倍に高めることが分かっている。

■バランスの崩れた食事と過食

「お腹の脂肪細胞が膨れると脂肪細胞は『炎症性サイトカイン』という物質を放出し、全身に軽度の炎症を引き起こす。それが気分を憂鬱にし、頭と体を働かなくします。炎症性サイトカインは『トリプトファン』の分解も促進します。この物質は気分の安定や睡眠に欠かせないセロトニンやメラトニンの材料なので、その分解は気持ちの不安定にもつながります」

 仕事や人間関係で慢性的なストレスを感じている人は、ストレスホルモンであるコルチゾールや交感神経系が過剰に働き、食欲が強い。それにまかせた過食を続けると、インスリンの分泌量の減少や機能低下が起こる。

「インスリンの働きは、細胞にエネルギーとなるグリコースを取り込ませて、血糖を下げるだけではありません。脳内での神経保護作用や神経栄養作用の役割も担っています。インスリンの減少・機能低下は、脳の栄養不足を招き、破壊につながる。そのせいか糖尿病の人は記憶とストレスのコントロールなどをつかさどる海馬の体積が縮小することが報告されています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る