みのもんたも苦しんだ 脊柱管狭窄症が疑われるポイント2つ
まず中心性狭窄では、歩いていると片方、あるいは両方の足が痛んだりしびれたりして歩けなくなる間欠性跛行が起こりやすい。しばらく休むと症状は消え歩けるようになるが、歩き始めるとまた痛みやしびれが出てくる。一方、外側陥凹狭窄は、「片方の足の前側だけ」「両方の足の横側だけ」といったように、足の一部に痛みやしびれが起こる。間欠性跛行と違い、歩かなくても症状はあり、寝返りをうったり、体勢を変えたりすると、程度がひどくなる場合がある。
中心性狭窄にしろ、外側陥凹狭窄にしろ、脊柱管狭窄症は、たとえば椎間板ヘルニアなどと比べると、症状の強さはそれほどではない。しかし、歩けなくなるなど日常生活に支障が出る。
また、膀胱や直腸の働きに関係する馬尾神経が圧迫された場合、頻尿や残尿感、尿漏れ、便秘など膀胱・直腸障害が生じる。圧迫がひどく馬尾神経が“不可逆的な損傷”に至ると、元には戻らない。
「脊柱管狭窄症の最初の治療は抗炎症剤や鎮痛剤ですが、『歩き続けられず日常生活に支障が出る』『膀胱・直腸障害がある』ようなら手術を検討します。特に、膀胱・直腸障害はすぐに手術を受けるべきです」