角膜感染症につながることも…更年期妻を悩ますドライアイ

公開日: 更新日:

 放っておくと、涙腺などが破壊される自己免疫疾患であるシェーングレン症候群を伴ったり、角膜が傷ついて視力が低下したり重度の角膜感染症を引き起こしたりする。

「高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ利用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えており、その数は2200万人ともいわれています。女性更年期もドライアイになりやすい要因のひとつです」

 女性ホルモンの分泌量は20代後半から30代前半にピークを迎え、40代から急速に低下していく。その主な原因はこの時期に卵巣の中にある卵子のもと(原始卵胞)の数が急激に減少するからだ。 女性ホルモンは卵胞が成熟していく過程で分泌されるため、卵胞が減少すると女性ホルモンの分泌も低下する。女性ホルモンの分泌が低い状態が続くと骨粗しょう症や脂質異常症、動脈硬化などの病気にかかりやすくなることが知られている。

「この年代の女性は老視も併発していることが多い。このため、まばたきをして涙を出して目の表面に潤いを取り戻そうとするたびに、ピントを合わせ直さなければならず、目が一層疲れてしまうことも多いのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー