発症リスクを上げる6つの要因<2>慢性膵炎は13.3倍高くなる

公開日: 更新日:

 膵臓から十二指腸に向かう膵管にブドウの房のような腫瘍ができるものです。腫瘍が主膵管全体にわたる主膵管型と枝にできる分枝型に分かれますが、これらの病変からがんに進展していくことが欧米でも注目されており、注意が必要です。見つかったときは定期的にCTやMRI検査を受け続けましょう。

 喫煙は膵がんの発生リスクも高めます。喫煙による膵がんの発生リスクは1・86倍で、1日の喫煙本数が増えれば増えるほどそのリスクは高くなります。喫煙は遺伝性膵炎や肥満などのリスクを増加させることもわかっています。大量飲酒は膵がんリスクをアップさせます。1日の飲酒量がエタノール換算で37・5グラム以上では膵がんの発生リスクを1・22倍アップさせることが報告されています。ただし、それ以下の飲酒については目立った膵がんアップは見られません。

 面白いのは、O型以外の血液型も膵臓がんのリスク要因とされていること。米国の国立がん研究所が発表した論文では、O型が膵がんになるリスクを1とした場合、A型は1・32倍、B型は1・72倍、AB型は1・51倍になると報告しています。ABO式血液型を決定する領域における遺伝的変異が、膵がんリスクと関連するからです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち