発症リスクを上げる6つの要因<2>慢性膵炎は13.3倍高くなる

公開日: 更新日:

 膵臓の病気も膵がんのリスクを高めます。例えば慢性膵炎での膵がんの発生リスクは13・3倍です。むろん、慢性膵炎と診断されて2年以内では、まだ見つかっていない膵がんの影響で慢性炎症症状が出ている可能性があります。そこで、診断から2年以上経過した膵がんの症例を集めて分析したところ、同様の結果が報告されており、信頼性が高いと考えられています。

 慢性膵炎とは、膵臓に繰り返し炎症が起きて膵臓が硬く小さくなり、消化液やインスリンなどが出にくくなった状態をいいます。急性膵炎は初めてならすぐに治りますが、これを何度も繰り返したり、お酒を飲み続けていたりすると、慢性膵炎になります。慢性膵炎の原因は飲酒、特発性(原因不明なことを指す)、胆石です。そのため、飲酒と胆石は膵がんの発症リスクでもあります。

 長年治療を続けてこられた慢性膵炎の患者さんの中には、ある日突然、「痛みがなくなりました」と言われることがあります。しかし、これは痛みも感じないくらい病気が進んだということです。誤解しないでください。

 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)というのは嚢胞性膵腫瘍という膵臓にできる腫瘍のひとつで、最近多く発見されてきているものです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い