115年といわれるが…人間の「寿命の限界」はいくつなのか

公開日: 更新日:

 しかも人間には細胞死の仕組みがある。

「人類は37兆個の細胞からできていて、この37兆個の細胞が死ぬと個であるヒトも死んでしまいます。その細胞には2種類の死に方があります。外側からの衝撃などで死んでしまう『壊死』と老化した細胞やウイルス、放射線、ホルモンなどの刺激により機能が低下した細胞を細胞自身が殺してしまう『自死』です。これは大腸菌などの『1倍体生物』にはない仕組みです」(林院長)

 1倍体生物とは染色体(遺伝子のセット)を1つしかもっていない生物をいう。栄養がある限り分裂して数が増えていく。地球に生命が誕生して20億年近くは大腸菌のような1倍体生物しかおらず、死の遺伝子は持ち合わせていなかった。

 その後、「自死の遺伝子」を持つ生物があらわれた。それが遺伝子セットを2つもつ「2倍体生物」で、人類はその一員なのだ。

 2培体生物のほとんどは人間のようにオスとメスの生殖によって子供を作る。これを「有性生殖」といい、大腸菌のような「無性生殖」とは一線を画している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」