老眼人口7000万人 予防・回復に役立つ栄養素はあるのか?

公開日: 更新日:

 手元の文字が見えにくい、新聞など小さな文字がよく見えない、薄暗くなってくると物が見えない……。50歳前後になれば、多くの人に思い当たるフシがあるはず。いずれも老眼の典型症状だ。あるデータによると、日本人の老眼人口は約7000万人もいるという。総人口の半分以上に上り、これも超高齢社会の現実と言っていい。

 老眼で“近くが見えにくくなる”のは、目のピント調節機能が低下するため。それは、ピント調節に関わる水晶体の弾力性がなくなってきたり、同様の働きをする毛様体筋の柔軟性が失われるからだ。

 年齢的には、早い人は40代の半ばくらいから症状が出始める。つまり、老眼は文字通り、加齢が一番の原因。加えて、活性酸素を発生させる紫外線や、毛様体筋の働きを低下させるストレスもマイナス要素。昨今はパソコンやスマートフォンを長時間見つめて目を酷使した結果、血流が悪くなるのも老眼の進行に拍車をかけることが分かっている。注意したいところだ。

 老眼鏡の使用が最も一般的な対策だが、老眼の予防・回復や眼精疲労の緩和に役立つといわれる栄養素もある。たとえば、ブルーベリーやナス、黒豆、赤ワインなどに含まれるアントシアニン。ホウレンソウやブロッコリー、卵黄に含まれるルテイン、アジ、イワシ、サバやサンマに含まれるDHAなど。ビタミン類では、ビタミンC、B1、B2、B6など。ニンジン、パセリ、ウナギや鶏レバーに含まれるビタミンAも大事だ。

 40歳を過ぎたら、目の働きにプラスになる食材を意識的に取ることもお忘れなく。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ