歯周病が原因?6つの病気と予防法 早い人は生後6カ月から
動脈硬化症や大動脈瘤罹患者の細胞を検査すると、数多くの歯周病関連菌(Pg菌=ポルフィロモナス・ジンジバリス)が検出されている。
身近な例をもうひとつ挙げれば、歯の治療で第3の治療法といわれる「インプラント」に付着する歯周病原菌だ。これは、最近問題視されてきた。 顎の骨の中で、歯のない部位にインプラントを埋め込み、そこに土台(アバットメント)と、上部構造といわれる上物をつけるのがインプラントの典型的な治療である。
「しかし、歯周病原菌は歯や歯肉に限らず、チタン合金からなるインプラントにも付着することがあります。こうなると、メンテナンスが少し厄介になり、最悪の場合、インプラント自体が使えなくなるケースもあります。詳細はまだ不明ですが、歯周病原菌と誤嚥性肺炎の関係が浮上しています。罹患者の肺から、『嫌気性グラム陰性桿菌』という歯周病原菌が高い頻度で見つかっているからです」
■新型コロナの重症化も防ぐ可能性
目下、世界中を震撼させている新型コロナウイルスに感染し、多くの人が肺炎で命を落としている。口の中(口腔内)をきれいにすることで、新型コロナウイルスの重症化を防ぐことができるかもしれない。