「子供に行き過ぎた除菌は必要ない」免疫学の専門家が指摘

公開日: 更新日:

 日本が世界有数の“腸内細菌大国”になるかもしれない。

 健康な男女1200人の腸内細菌を集めて生活習慣との関連を調べている「医薬基盤・健康・栄養研究所」が、データ収集の対象を世界最大規模の5000人に拡大。生活習慣や環境によって腸内細菌の種類や数がどれくらい変わるのか、その違いが健康状態とどう関連するのかを調査し、データベースを5年以内に公開して、薬の開発や病気の予防に活用してもらいたいとしている。

 それくらい腸内細菌はさまざまな病気やアレルギーに関わっている。東京医科歯科大名誉教授の藤田紘一郎氏は言う。

「腸内細菌は人間の腸内に100兆個も存在していて、病原菌の排除や免疫力を高めて病気を防ぐ役割も担っています。糖尿病動脈硬化がん、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患をはじめ、うつ病にも大きく関係しているのです。生息している腸内細菌の種類と数が多ければ多いほど、サポート効果がアップして免疫機構が鍛えられ、病気やアレルギーが発症しづらくなります。病気の予防や健康維持のためには、腸内細菌の種類と数を増やすことが重要なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由