ウィズコロナ時代の紫外線対策は? 大学教授が解説

公開日: 更新日:

 紫外線の弊害はそれにとどまらない。それは皮膚がんだ。

「皮膚がんは最も懸念すべき光老化の症状です。皮膚がんは世界的に増加傾向にあり、とくに悪性黒色腫(メラノーマ)の増加が問題となっています。紫外線が遺伝子を傷つけ、それが皮膚がんの原因の一つになっていると考えられています」

 皮膚がんの発症リスクは自然界の紫外線だけではない。UV-Aを発する日焼け用機器もメラノーマのリスクを助長するとされ、世界保健機関(WHO)では、18歳未満は同機器を使用すべきではないとの勧告を出している。

■日焼けクリームの表示を正しく読む

 では、紫外線を防ぐにはどうしたいいのか。帽子や日傘などによるプロテクト方法があるが、船坂教授は「それだけでは不十分。帽子をかぶっていても地面の反射から紫外線を受けることがあります。効果が期待できるのは日焼け止めクリームです」と言う。

 日焼け止めクリームの商品を見ると、「SPF」という用語が記されている。これは「Sun Protection Factor」の頭文字で、「防御能」という意味だ。SPFはUV-Bに対する効果の指標を表している。PAという用語も記載されており、これは「Protection Grade of UV-A」の略で、UV-Aに対する効果の指標だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々